正方格子や六角格子など、2部グラフ上のダイマーモデルに ついてよく知られている結果を概観し、ある非2部グラフ上のダイマーモデルに ついての研究結果を報告する。
(1)ダイマー配置における局所変形を導入し、この変形を用いればすべての 配置を再現できる。
(2)グラフの構造から2種類のダイマーが存在し、MCMC法によりその片方 (不純物と見なす)は境界付近に分布する傾向があることが予想される。
(3)ダイマー配置とグラフのspanning forestとの間に1対1対応が存在す る。
(4)不純物の存在確率を評価することにより、この「予想」を簡単な系にお いて証明できる。
その他、時間があれば数値計算で得られた予想について議論する。