(この研究は,寺川宏之氏との共同研究である.)
Happel-Reiten-Smal¥oが次を示している:$A$をアーベル圏,$(T,F)$を a torsion pair in $A$とし,このtorsion pairに関する$A$のtiltを ${}^pA$とする.このとき,$(F[1], T)$は${}^pA$のtorsion pairであって, $(T,F)$がtilting torsion pair in $A$ならば, $(F[1], T)$はcotilting torsion pair in ${}^pA$となる. この結果は,$A$の有界導来圏$D^b(A)$に二つのt-構造を考えて示されるが, この講演では,三角圏にある種の二つのt-構造を与えた場合の命題として, この結果は一般化できることを報告する. また,上記命題の逆について,我々の感じている問題点, 及び,関連していると思われる事柄についても述べる.