1995年における気体のボース・アインシュタイン凝縮現象の実現に伴い、 近年、ポテンシャル効果を持つ非線形シュレディンガー方程式(NLS)の解析が 盛んに行われている。 本講演ではシュタルクポテンシャルと呼ばれる 電場効果を持つポテンシャルを伴ったNLSの初期値問題を考える。 このポテンシャルを持つハミルトニアンに対しては Avron-Herbstの公式と呼ばれる変数変換の公式がよく知られており、 この公式を用いる事により、ポテンシャルを伴ったNLSを それと同値なポテンシャルを伴わないNLSに変換して、解の構成を行う。