20世紀の数論史は1906年生まれのA.Weilを抜きには語れない。 氏の所謂3部作によるRiemann予想の類似の証明は、結果だけで はなく、多くの数学者を輩出することになった。例えば、谷山豊、 志村五郎による保形関数論と数論との研究はFermatの予想の解決 (1995年にA.Wiles)への 重要な鍵となった。21世紀の今、20 世紀の数論と保形関数論を人物を中心に振り返ってみたい。