宇宙との交信 表題のようなことを書くと喜ぶ御仁は少なくなかろう。 何をかくそう私もその一人である。 宇宙人との交信で最初に問題になることの一つに 言語(と言うか意志伝達の手段)の問題がある。 素数列、数学の定理等の「普遍的」なものを媒介にして、 だんだんとこちらのいうことを理解して頂こう、 というのが、いままでの「宇宙へのメッセージ」 のパターンのようであるが、 はたしてどのくらい有効なのか私には分からない。 [Xさんのいったことが正しいと、Yさんが判定できる] と言う場合、この言葉はどのくらいの不確かさをもっているのだろうか? XさんとYさんとが共通の言語(地平)をもっている ということも仮定しないところから始めてみると、 かなりあやしい気がするのだが、いかがだろうか? (このような「判定できるかどうか」の限界についても、 基礎論的に面白いことが分かりそうなものだと思っているのだが、 どうなのだろう。情報理論とも関係深そうである。) そういう風に考えていくと、なにもないところからこちらの 言葉を覚えていく赤ん坊というのは 天才であると思わざるを得ない。 このすばらしいものを誰か私と一緒に作ってみませんか? Wed Jul 30 JST 1997