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: 略語について : 線型代数余話 : 線型代数余話

前書き

ここでは線型代数演習の時間の問題について、 幾つか考えるヒントになりそうなことやならなそうなことを述べる。 (すでに一学期で線型代数の知識をある程度身につけていることを仮定している。)

場合によっては比喩を使うが、比喩にはもちろん限界がある。

例えばよくいわれるのは、『$ 1+1=2$ だが、 猫+ネズミはネズミが食われて猫だけだ』 という類の笑い話である。しかし (期待される答えの)2匹がいきなり1匹になったからにはすくなくとも「何か」が起こった ことが分かる。(ネズミファンには考えたくないかも知れない。失礼。)

また、一本30円のボールペンは5本で $ 5\times 30=150$ 円に なりそうなものであるが、安売りで5本100円で売られていることもあるだろう。 そこでも期待される答え(150円)は少なくとも考えの基本にはあるわけだ。 5本で170円だったらやっぱり買わないだろう。(ただし特製ケースに入って 170円なら考慮に値する。ここでも150円が基本になっている。)

実際問題、日常生活では「線型」な考え方だけですむことはほとんどない。 しかし上のように考えの「基本」としてはとても大事なわけだ。

そのようなことを考えながら、比喩を読んでいって欲しい。

文中、知ってそうな人名がでてくるかも知れないが、気のせいである。 実在の人物とは全く関係ありません。念のため。

(※) このテキストは諸君の状況などを踏まえてちょっとづつ書いていく (書き足す場所はバラバラである)ので、 プリントアウトするには不向きだと思う。dvi ファイルをダウンロードしたら dviout などで画面から読むことをお勧めする。





平成15年1月30日