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 の拡大体
 の拡大体  が
 が  の正規代数拡大であるとは、
 の正規代数拡大であるとは、 の任意の元
 の任意の元  に対して、
 に対して、
 の
 の  上の最小多項式
 上の最小多項式  が存在して、
 が存在して、
  上では一次式の積に分解するときに言う。
 上では一次式の積に分解するときに言う。定義から、次のことは容易に分かる。
 の拡大体
 の拡大体  と、そのまた拡大体
 と、そのまた拡大体  があったとする。
もし、
 があったとする。
もし、 が
 が  の正規代数拡大体ならば、
 の正規代数拡大体ならば、 は
 は  の正規拡大体でもある。
 の正規拡大体でもある。正規拡大の判定条件は、つぎのとおり。
 とその代数拡大体
 とその代数拡大体  があって、
 があって、
 であるとする。
このとき、
 であるとする。
このとき、 が
 が  上の正規拡大体であるための必要十分条件は、
 上の正規拡大体であるための必要十分条件は、
 の共役がすべて
 の共役がすべて  に属することである。
 に属することである。
 の任意の有限次代数拡大体
 の任意の有限次代数拡大体  に対して、
 に対して、 を部分体として含むような
 を部分体として含むような
 の有限次代数拡大
 の有限次代数拡大  で、
 で、 の正規代数拡大であるようなものが
存在する。
 の正規代数拡大であるようなものが
存在する。
 を部分体として含む体
 を部分体として含む体  にたいして、
 にたいして、 の有限次正規代数拡大体
のことを
 の有限次正規代数拡大体
のことを  の(有限次)ガロア拡大と呼ぶ。
 の(有限次)ガロア拡大と呼ぶ。
 のガロア拡大が与えられているとする。
 のガロア拡大が与えられているとする。
 の環としての自己同型で、
 の環としての自己同型で、 の元を動かさないものを
 の元を動かさないものを
 
 (または
 (または 
 )と書き、
 )と書き、 の
 の  上のガロア群と呼ぶ。
 上のガロア群と呼ぶ。
ガロア群と、体とのあいだの関係を記述するのが、いわゆるガロア理論である。
 上の 0 でない一変数多項式
 上の 0 でない一変数多項式  で、
 で、
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$\displaystyle f(\sqrt[3]{5}+\sqrt{7})=0
$](img13.png) 
 上の一変数多項式
 上の一変数多項式  が与えられたとする。このとき、
 が与えられたとする。このとき、 の全ての根
を
 の全ての根
を  に付け加えた体
 に付け加えた体  は
 は  の正規拡大体であることを示しなさい。
 の正規拡大体であることを示しなさい。