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代数学 I No.9要約

\fbox{今日のテーマ}

《ユークリッド環は単項イデアル環であること》

前回、次の定理およびその周辺が 残っていたので、今回はその解説である。

定理 9.1   ユークリッド環は単項イデアル環である。

次回の準備のために、次のことも証明しておこう。

補題 9.1   単項イデアル環 $ R$ のイデアルの増大列

$\displaystyle I_1 \subset I_2 \subset I_3 \subset I_4 \subset \dots
$

は必ずどこかで止まる。すなわちある $ N$ があって、

$\displaystyle I_N=I_{N+1}=I_{N+2}=\dots
$

がなりたつ。

※レポート問題

つぎのうち一問を選択して解きなさい。 (期限:次の講義の終了時まで。)

(I).
$ {\mbox{${\mathbb{Z}}$}}$ のイデアルの減少列

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$\displaystyle I_1 \supsetneq I_2 \supsetneq I_3 \supsetneq I_4 \supsetneq \dots
$

の例をあげなさい。



平成17年12月11日