は
定義 5.5 の
を思い出しておこう。
逆関数の定理により、
は
の単調増加連続関数であることが
わかる。
数学では断らない限り対数の底としては
をとり、
自然対数を考えるのが普通である。
上の定理は
の
の挙動を記述するものだが、
のときの挙動も大事である。
を証明せよ。(この講義でいままでに得た知識、定理の中のどれを用いても 構わない。)
問題10.2 解答。
において
が連続であることを示そう。
任意の
にたいして、
とおく。
なる任意の
に対して、
がなりたつことを示そう。
そのために、
とおく。一方で、
であり、
他方で
から、
![]() |
(*) | |
![]() |
(**) |
![]() |
(A) |
であって、 なおかつ正の数の分数においては、分母が大きくなるほどその値は 小さくなるから、
![]() |
(B) |
![]() |
(C) |
である。
(A),(B),(C)をつなぎあわせると、めでたく
(任意の
に対して、
を上のように定めれば
なる任意の
に対して)
がなりたつことがわかった。
注意
上の解答で用いた三角不等式は、講義で述べたもの
![]() |
(△) |
を得る。あとは適当に移項すれば良い。不等式の向きに注意。 うろ覚えで間違えた不等式を書かないように、とくに始めの間は 基本の三角不等式(△)をしっかり覚えてあとはそれを上のように 応用することを考えた方が良い。