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代数学II要約 No.6
第6回目の主題 :
自由加群から一般の加群への準同型は次のように「生成元の行き先」で定まる。
うえのことは、
が適当な有限性の条件を満足すれば(つまり、有限表示を持てば)、
は
前回の系 5.9 のような形の準同型の余核として得られることを示している。
が可換なときには
前回の系 5.9 は次のように書ける:
命題 6.3

から

への任意の

-準同型

は、
と書ける。
例 6.4

-加群

が 一つの元で生成されている場合、

の左イデアル

があって、

となる。
さらに、

が可換で、かつ PID であれば、

は

はやはり
一つの元で生成されて、

の余核

と同型になる。
問題 6.1
問題 4.1 は typo があった(web 版では修正済)ので、それを修正したものを
改めて解きなさい。
2010-06-01