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代数学 IA No.13要約
群の直積 (+準同型定理の応用)
定義 13.1 (群の直積)

と、

とが共に群であるとする。このとき、デカルト積集合
は、次のような演算

により群になる。

を

と

の(群としての)直積と呼ぶ。
定理 13.1 (有限巡回群の直積分解)
を互いに素な正の整数とする。このとき、同型
が存在する。
系 13.1
を互いに素な整数とすると、
となる整数
が存在する。
この系自身もよく利用される。
が具体的に与えられたとき、
の値を具体的に求めるには、ユークリッドの互除法を用いると良い。
応用例として一つだけ挙げておく。
※レポート問題
- (I).
-
は 巡回群ではないことを証明しなさい。
2012-07-23