第7回目の主題 :
がどの元がどの元に行くかという情報とともに、
と
を指定することが大変重要である。
この状況は次のように書くと便利である。
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但し、行数がかかるので、次のように一行で済ましてしまうこともある。
いずれの表記法でも、 正しく書く習慣をつければ必ず
対応
についてとくに言及する必要のない場合には、
下記のように 「写像
」 とか、
「
」 と省略して書くこともある。
で定義する。
関数をそのグラフでもって定義することもできる。
性質(G)
任意の ![]()
![]() と ![]() |
言い換えると、
から
への写像と
の特別な部分集合
を同一視することができる。この考え方をさらに一般化して、
の部分集合を
与えることで
から
への「対応」や、
「関係」という概念を定義することもできる。そのことについてはもっとあとで
扱おう。
解析学で言えば、連続写像、微分可能写像、代数で言えば、準同型写像のように 「...を満たす写像」を考えることは大変多いし、基本でもある。 数学を学ぶ上で、そのようなものを構成する必要が生じることも多いだろう。 そのさい、 それが写像であることをチェックするのは当然必要であるし、 場合によっては仕事の大半を占める。
写像が「うまく定義されていない」のは曖昧さが排除されていない せいであることがある。そのような場合には言葉を付け足して曖昧さを 排除することにより写像の定義を完成できることがある。
◎全射、単射、全単射。
全射、単射、全単射の判定には、
としてどのようなものを
考えているかが大変重要な意味を持つ。
グラフの言葉で言えば、次のようなことになる。