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微分積分学基礎 No.1要約
今日のテーマ:実数
関数の概念:
定義 1.1
集合

上の実数値関数

とは、

の各元

に対して、その値

が
(誰がやっても正しくやる限りはただひとつ)定まっている時に
いう。
「ある時刻での気圧」は平面の領域上の関数とみなせる。
→多変数関数や関数列を扱う必要が生じるがまずは
数列や、一変数関数を扱うのが基本になる。
定義 1.2
以下この講義では次のような記号を用いる。
-
: 整数全体のなす集合。
-
: 有理数全体のなす集合。
-
: 実数全体のなす集合。
-
: 複素数全体のなす集合。
◎集合と、その元との区別が大事。
「実数の集合を一つ考える。」というのと、「実数を一つ考える。」というのを
よく意識して区別すること。
定義 1.4
実数

について、閉区間
![$ [a,b]$](img15.png)
と開区間

を
つぎの式で定める。
以下、この講義では、
整数、有理数、実数の、和、差、積、商、等号、不等号。を
自由に用いる。
その他、実数の完備性というのも用いるのであるが、それについては次回。
2017-04-20