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理工系線形代数学 No.15要約

今日のテーマ: 補足

命題 15.1  

$\displaystyle A=
\begin{bmatrix}
A_1 & 0 \\
* & A_2
\end{bmatrix}$

とブロック区分けされたとする。このとき、 $ \operatorname{det}(A)=\operatorname{det}(A_1)\operatorname{det}(A_2)$ であり、$ A$ の固有多項式は $ A_1,A_2$ の 固有多項式の積と等しい。

命題 15.2   実数 $ \theta $ が与えられたとする。原点を中心とする $ \mbox{${\mathbb{R}}$}$$ ^2$ の回転は $ \mbox{${\mathbb{R}}$}$$ ^2$ の線形変換であり、それを表現する行列は

$\displaystyle R(\theta)
=
\begin{bmatrix}
\cos(\theta) & -\sin(\theta) \\
\sin(\theta) & \cos(\theta)
\end{bmatrix}$

に等しい。

$ R(\theta)$ の固有値は複素数 $ \pm i$ であり、対角化は 複素数の範囲で行う必要が生じる。そのことを踏まえたうえで、 $ R(\theta)$ の対角化を書いてみると:

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$\displaystyle P^{-1} R(\theta)P =
\begin{bmatrix}
z...
...
\begin{bmatrix}
1& 1 \\
-i & i
\end{bmatrix},
z=\cos(\theta)+i \sin(\theta))
$



2017-07-27