微分積分学基礎 No.2要約

今日のテーマ:(実数区間上の)連続関数

定義 2.1   実数 $ a$ を含む区間上で定義された関数 $ f$ にたいして、 実数 $ A$ が、

$\displaystyle \forall \epsilon >0 \exists \delta >0$$\displaystyle \text { such that }
\vert x-a\vert<\delta \implies \vert f(x)-A\vert < \epsilon
$

を満たすとき、 $ A$$ f$$ x\to a$ での極限であるといい、 $ \lim_{x\to a} f(x)=A$ と表記する。

定理 2.2   極限は存在するとすれば一つである。 極限は和、差、積、(分母が0でない)商をたもつ。

定義 2.3   実数 $ a$ を含む区間 $ I$ 上で定義された関数 $ f$ が、

$\displaystyle \lim_ {x\to a} f(x)=f(a)
$

を満たすとき、$ f$$ a$ で連続であるという。 $ f$$ I$ の全ての点で連続であるとき、$ f$$ I$ で連続であるという。

命題 2.4   区間 $ I$ を固定すると、 $ I$ 上の 連続関数 $ f,g$ の和、差、積は連続である。I $ f,g$ が連続で、$ I$ 上の各点 $ x$ % latex2html id marker 834
$ g(x)\neq 0$ なら、 $ f/g$$ I$ 上で連続である。

命題 2.5   次の関数は $ \mbox{${\mathbb{R}}$}$ 上で連続である。
  1. 定数関数 $ f(x)=c$.
  2. $ f(x)=x$.
  3. $ \sin(x)$, $ \cos(x)$
  4. $ e^x$