計算機数学 No.3

第3回目の主題 : \fbox{TeXによる数式の入力、 verbatim 環境。}

◎ TeX と ruby.

TeX と ruby とは全然別々の2つのソフトである。

この「計算機数学」の講義では ruby や maxima などで計算した結果を TeX でもって出力するような使い方をする。 両者をつなぐには「ファイル」を用いる。

   ruby 命令 $\displaystyle \overset{\text{ruby 実行}}{\longrightarrow}
\text{計算結果}...
...TeX で処理}}{\longrightarrow}
\text{ 見栄えの良いpdf ファイル。}
$

◎数式を含む文書の作成(Step1). 新しい文書 ks03.texを作ろう。手っ取り早いのは前回の a.tex をコピーして必要箇所のみ書き換えればよい。 つぎのような内容を書きこむ。 入力したら適宜コンパイルし、プレビューしてみよう。

\documentclass{jarticle}
\begin{document}
$$
x^n+y^n=z^n
$$
\end{document}

◎Step2. さらに ruby (irb) のアウトプットをTeX に入れこもう。 「verbatim」が役に立つ。


\documentclass{jarticle}
\begin{document}
$$
x^n+y^n=z^n
$$
\begin{verbatim}
irb(main):001:0> 2**200
=> 1606938044258990275541962092341162602522202993782792835301376
irb(main):002:0> 2**500
=> 3273390607896141870013189696827599152216642046043064789483291368096133796
404674554883270092325904157150886684127560071009217256545885393053328527589376
\end{verbatim}

\end{document}

\begin{verbatim}\end{verbatim}の間に書いたことは「書いたまま」 出力される。

irb 出力結果の貼り込み方。

irb をいちいち探すのが面倒な場合には、デスクトップにリンクを作っておくとよい。

◎ 全角文字・半角文字(通称)、機種依存文字。 (本当はもっと事情は複雑で、細かいことも言いたくなるところだが、 さしあたって初心者的な分かりやすい部分だけ述べる)

今回のレポート問題:

docky-k@math.kochi-u.ac.jp までメールでおおくりください。

  • タイトルは「計算機数学レポート No.3」.
  • メール本文には必ず学籍番号を記入すること。 (アドレスが学籍番号の場合は書かなくても良い。)
  • tex コンパイル時に得られる ks03.dvi か ks03.pdf を添付すること。
  • オリジナルの式、計算を入れるように留意すること。
  • 解決できない問題がある場合には、その旨メール本文に記入してください。 (例えば、TeX のインストールが未だにできていないとか、 コンパイルがどうしてもうまく行かないなど。)