巡回拡大
まずは今までの復習
から。
の有限次ガロア拡大
が与えられたとする。
とおく。
このとき、
と
の間の中間体
と、
の部分群
とが一対一に対応する。
は
のガロア拡大である
は
の正規部分群。
は体
の有限次代数拡大体であるとする。
が
のアーベル拡大であるとは、
が
の
ガロア拡大であって、
がアーベル群(=可換群)のときに言う。
が
の巡回拡大であるとは、
が
の
ガロア拡大であって、
が巡回群のときに言う。
は正の整数であるとする。
は体
の有限次代数拡大体で、
とする。さらに、
の
乗根が
個
の中に含まれているとする。このとき、
で、
が
上既約であったとする。
このとき
の根の一つ
をとって、
とおけば、
は
の
次巡回拡大である。
の
次巡回拡大体は上のようなものに限る。