今日のテーマ:行列式(2)
が与えられた時、その
行と
列を引っこ抜き,
その行列式をとって
ついでに符号
をつけたものを
の余因子
(より正確には、
-余因子)といい、
で書き表す。
の
列目が基本列ベクトル
に等しいならば、
.
(もっと一般に、
の
列目が
に等しいならば、
.)
行目に関する展開)
任意の
次正方行列
に対して、
上の命題と同様にして、
行目、
行目,...
行目に関する展開が
得られる。
を、「
の
列目を
の
列目に置き換えた行列」
に置き換えることにより、つぎの結果を得ることができる。
次正方行列
に対して、
これもまた、
行目だけについて特別に言えることではなく、結局次のことが言える:
次正方行列
に対して、
この式は次のことを意味している:
次正方行列
に対して、
各
成分が
の余因子
であるような行列
(
の順番に注意。)を
と書くことにする。
(
のことを
の余因子行列とよぶ。)
このとき、
次正方行列
が逆行列を持つことと、
とは同値である。