今日のテーマ :行列式 (3) 余因子と逆行列
次正方行列
を
とブロック分割する。
の行列式
を、
以下では
と書くことにする。
いま、
次元縦ベクトル
を
ならば、
がはじめに与えられて、
ならば、
の解は
にたいして、
は
番目の基本ベクトル)。
すると、
である。
をならべて
にたいして、
は
の余因子行列と等しい。
行列の逆行列の行列式による表示、クラーメルの公式は、 計算量的にはいまいちである。が、次のような利点がある。 (クラーメルの公式でも同じなので逆行列についてのみ述べる。)
の逆行列は
である限り
について
連続的に動く。
の逆行列の各成分は、
の成分の和、差、積を適当にとったあと、
で割ることで得られる。(それ以外の演算は必要ない)
が任意の


に対して
成り立つ。