《環の準同型定理(2)》
から別の環
への準同型写像
が与えられたとする。
このとき、次が成り立つ。
の像
は
の部分環である。
の核
は
のイデアルである。
は
と同型である。


を
で定義する。
は環準同型であり、環の準同型定理により
環の同型



を
で定義する。
は環準同型であり、環の準同型定理により
環の同型




を
で定義する。
は環準同型であり、環の準同型定理により
環の同型



を
で定義する。
は環準同型であり、環の準同型定理により
環の同型


を
で定義する。
は環準同型であり、環の準同型定理により
環の同型


を
で定義する。
は環準同型であり、環の準同型定理により
環の同型



を
で定義する。
は環準同型であり、環の準同型定理により
環の同型


今回の例で、

![% latex2html id marker 1180
$ [\sqrt{-1}],({\mathbb{C}}),$](img52.png)

![% latex2html id marker 1182
$ [\sqrt{2}],$](img53.png)

は体である。その意味で、例えば

のことを「
に
を付け加えた体」とよび、

と書いたりする。
これは体論において基本的な構成である。