微分積分学概論AI要約 No.11

\fbox{連続関数の性質}

定理 11.1 (中間値の定理)   (再) 関数 $f$ が閉区間 $[a,b]$ で連続(すなわち、$[a,b]$ の各点で連続)とする。 このとき $f(a)$$f(b)$ の中間の値 $\gamma$ にたいして、 $f(c)=\gamma$ をみたすような $c\in [a,b]$ が存在する。

定理 11.2 (最大値の定理)   有界閉区間 $[a,b]$ 上の連続関数は必ず最大値を持つ。

この定理は位相空間論においては「コンパクト集合の像は コンパクトである」という定理(あるいはその系の「コンパクト集合上の 連続関数は最大値を持つ」という定理) に一般化される。

問題 11.1   閉区間 $[0,1]$ 上で定義された実数値連続関数 $f(x)$ が、 任意の $x\in [0,1]$ において % latex2html id marker 753
$ f(x)\neq 0$ を満たしたとする。このとき、 ある $\epsilon_0>0$ が存在して、

$\displaystyle \forall x \in [0,1]$ にたいして $\displaystyle \vert f(x)\vert>\epsilon_0
$

を満たすことを証明しなさい。