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意外に便利な make

make はプログラミングの際には不可欠な道具です。 Makefile に動作を記述しておくと、make コマンドを実行するだけで 様々なことを自動実行してくれます。

プログラミングに限らず、 同じことを何度も繰り返すような状況ではこの自動実行はとても有用で、 実は私(つちもと)はplatex で 数学セミナーの原稿を書く時に make に大変お世話になりました。 具体的には、次のような目的に make を利用しました。

1.
不要な .bak ファイルなどを消す。
2.
mupad で生成した画像を別形式に直す。
3.
ディレクトリ全体のスナップショットをとる。

make はこれらの操作で実際に手を下している「何でも屋」である というわけではありません。 そうではなくて、 これらを行うためのいろいろなツールを呼び出して指図する「指揮者」 として振舞うのです。

よいオーケストラなら指揮者がいなくても一応は演奏ができるように、 make なしでも上記操作を行えますが、 やはり指揮者である make があった方が効率面で優ります。

しかも Makefile に「操作法」を書いておくことで、「操作法を忘れる」危険性を かなり減らすことができるのです。

そのときの Makefile (一部省略してある)は 最後の方の節に載せた Makefile です。

この tips では このMakefile をつかったときの経験の幾つかをお話しする事にしましょう。




2001-02-10