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: Fubini-Study 計量の幾何学的な定義 : 複素射影空間 : 複素射影空間

複素射影空間のケーラー構造

複素射影空間がシンプレクティック空間であり、いわゆるケーラー多様体の例 になっていることはよく知られている。 ここでは簡単にその復習をしておこう。

$ \mathbb{P}^n({\Bbb C})$ の上のシンプレクティック計量(ケーラー計量)を導入する には、ちょっと思い付くだけでも、

  1. シュワルツの不等式から形式的に導く方法
  2. $ {\Bbb C}^n\setminus \{0\}$ のシンプレクティック商空間とみる方法
  3. 幾何学的直観を元にした方法

が考えられる。本稿で考察するのはおもに 2.の方法であるが、他の方法についても 面白いのであとで少し考えてみることにする。



平成16年8月24日