こう言い換えてみると ultra filter は の最大コンパクト化の元で、 principal ultra filter はそのうち のもともとの元。 non-principal ultra filter のほうは の``理想境界'' の元であると見ることができて、 若干見やすく感じられると思うのだが、いかがだろう。
上の補題の証明は本題とは全く関係ないのだが、適当な参考文献が
見当たらないので一応つけておこう。
(この補題が知られていないと言う意味ではない。それどころかいまでは wikipedia
(誰でも書き込めるweb 上の百科事典。 URL は
http://en.wikipedia.org/wiki/
)
にも本質的な部分は載っているぐらいに有名である。)
とくに興味がある方を除いては
次の小節までスキップすることをお勧めする。
は可換 -代数(とくにBanach 環)であり、その極大イデアル は 必ず閉じている( の閉包も の イデアルであるから。)。とくに、 は Banach 環で、 かつ、体である。そのようなものは しかない。(Gelfand-Mazur の定理。 代数幾何における 零点定理の -代数版と言っても (言っている人は見たことがないが、)よかろう。) ゆえに、(3)のデータが得られる。このことから (1)-(3)の同等性は 明白だろう。
(4) と(1) の同等性を示そう。 からコンパクトハウスドルフ集合 への連続写像 が 与えられているとする。 上の複素数値連続関数全体のなす環 から任意に をとると、 は(コンパクト集合上の連続関数であるから)有界で、その による 引き戻し も 当然有界である。したがって、
(5) のデータ、すなわち の ultra filter から (3)のデータを作ろう。 の元 を任意にとる。 に対してその 「 での 値」(極限) を定める必要があるわけだが、それには「区間縮小法」を用いる。 は有界であるから、ある があって、