すべてをつくる (all)

単に make と打ったときは、Makefile の先頭にあるターゲットを実行します。 通常はそのターゲットは all という名前が付けられます。

たとえば Makefile の先頭に

all:
	platex a.tex

と書いておけば、make と打つだけで platex a.tex というコマンドを 実行したのと同じ効果が得られるわけです。

これぐらいだったら単にコマンドを打っても変わらない、と感じる方も いらっしゃるかも知れませんが、

1.

コマンド名(platex)やファイル名(a.tex)を覚えたり、確かめたりする手間が 減る。

2.

vim の :make コマンドなどでエディタから直接使える。

という利点があります。 (:make コマンドは elvis 等にも実装されているようです。vi 自身にあったかどうかは ちょっと調べていないです。) おそらく emacs でも適当な方法で make を呼び出せることと思います。

とにかくいつでもどこでも make で自分の作ったファイルが必要に応じて 加工されるわけですから、楽です。おかげで私は 「the」より速く「make」 とタイプできるようになってしまいました。