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: Q3.さらに、このWは非可測な集合になるのでしょうか? : 疑似指数 Q and A : Q1 実数全体のなす空間 が 上のベクトル空間になることは分かりますが、

Q2.どのような基底の取り方をすれば、 $ \mbox{${\mathbb{R}}$}$$ =$$ \mbox{${\mathbb{Q}}$}$$ \oplus W$ と表せ、指数法則も成立 するのでしょうか?

A2. $ b_{\lambda_0}=1$ を含むような基底をとってください。 2

A1 と同様の手法により、 このような基底が存在することが分かります。

% latex2html id marker 1357
$\displaystyle W=\sum_{\lambda\neq \lambda_0}$   $\displaystyle \mbox{${\mathbb{Q}}$}$$\displaystyle b_\lambda
$

とおくと、 $ \mbox{${\mathbb{R}}$}$$ =$   $ \mbox{${\mathbb{Q}}$}$$ b_{\lambda_0} + W=$$ \mbox{${\mathbb{Q}}$}$$ +W $ が成り立ちます。

さて、任意の実数 $ r$ にたいして、

% latex2html id marker 1370
$\displaystyle r=q(r)+w(r) \qquad q(r)\in$   $\displaystyle \mbox{${\mathbb{Q}}$}$$\displaystyle , w(r)\in W
$

と一意的に書けます。% latex2html id marker 1374
$ q,w$$ r$ に関して $ \mbox{${\mathbb{Q}}$}$-線型です。

そこで、疑似指数関数 $ f(r)$ をたとえば

% latex2html id marker 1382
$\displaystyle f(r)=2^{q(r)}
$

などで定義すれば、 $ f(r_1+r_2)=f(r_1)f(r_2)$ が成り立つことが確かめられます。



2002年10月9日