で「中途半端にまわる」のも込めてまわる様子を記述するのが
局所類体論です。まわる様子を記述するのが
Artin map
で、「何回まわるか」と「中途半端さの度合いは」という問いに対して
の元で答えます。
以下、岩沢健吉「局所類体論」に沿っています。
(記号を無理やり合わせようとしているため、
他のところと整合性がとれていません。)
を、標数 0、剰余体の標数が
であるような局所体であるとする。
の素元
(
の素元) に対して、次のような
が一意的に存在する。
[ |
---|
l] の定義
|
補題 6.1
群準同型
で、任意の素元
に対して
を満たすものが一意に存
在する。
を (local) Artin map と呼ぶ。
の元
は
と書かれることに注意します。
を一つの
におっつけて
と書きますと、
も素元であって、
と表されます。
や
は
に
制限すると「一回まわる」(Frobenius 写像)に相当しますから、
は「
回まわる」のに「イロ(尾ひれ)を付けた」
ようなものだとわかります。