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判別式の知識をつかうと, もう少し次数が下げられます.
ただし, 本当に計算するのはかなり大変ですから, ここのところは,
そんなものか, と読み流して頂ければ結構です.
の根
の中から二つ
をとってきてその差
をつくり,
それをすべての組合せについて掛け合わせたもの
を2乗したもの を,
の判別式と呼びます.
は根の対称式なので,
の基本対称式(=
の係数)
で書き表すことができます.
(5.1 に求め方を書きました. 御参照ください.)
今の場合
の根の一つを
とおくと, あとの根はそのベキ乗で
あらわされますから,
となることがわかります.
この新しい方程式と,
を組み合わせて,
の満たす
方程式の次数を下げていくこと(ユークリッドの互除法)
により, 次のような方程式を得ることができます.
これも, 上から読んでも下から読んでも同じ式(自己相反多項式)ですから,
前小節のやり方と同様にして, この多項式の根を求めることは
2次方程式と4次方程式を解くことに
帰着できます. 当時4次方程式の解き方は知られていましたから, これで
どうにかこうにか
が解けそうです。
ただし, これでは初等的には違いないけれども, 計算は大変です.
ガウスはもっとずっと簡単な説明をもっていました.
2002-08-15