Fermatの小定理の証明

$\displaystyle S=\{ x \in \mathbb{F}_p; x^p=x\}
$

とおきます。

つぎのことがわかります。

  1. $ 1 \in S$.
  2. $ a,b \in S \implies a+b\in S$.
実際、(1)は当たり前ですし、(2)は前小節の内容からすぐに従うことです。

このことから、 $ S=\mathbb{F}_p$. すなわち、任意の $ x\in \mathbb{F}_p$ に対して、$ x^p=x$ が わかります。

(ついでに $ x\in \mathbb{F}_p$ が、% latex2html id marker 3763
$ x\neq 0$ をみたすなら、$ x^p=x$ の両辺を $ x$ で割って、 $ x^{p-1}=1$ が得られます。普通 Fermat の小定理 として知られているのはこっちでしょう。)